ケロヨン白青が出来るまで
2011年2月17日 TCG全般たまにはデッキの事についても書かなきゃなーと思い、
せっかくケロヨンが成績残してくれたし、なんか公式でも色々書かれてたのであの白青デッキについて。
とはいえ原型を持ってきたのはケロヨン本人であり、あくまで助言を少しした立場からの視点で。
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PTパリまで1週間きった週末、ケロヨンから1通のメールがありました。
「デッキ考えるの手伝って欲しいんだけど。」
個人的には海外イベントは全く関係ない身であり、新スタンはとりあえず様子見放置でエクテンモードに入ろうと思った矢先(PTQの1週間前)であり最初は「え・・・」と思わず声が出てしまいましたが、
最近いろいろ思うこともあり(1つ前の日記参照)せっかくのプロツアー、仲間には頑張ってもらいたいという思いから2つ返事でOKしました。
まずは多忙で全くマジック出来ていないケロヨンに新環境で出てくるであろうデッキをまわしてもらい、動きを理解してもらう所からはじまりました。
金土日とゴブナイト・アーマーデッキ・装備入り白青・ヴァラクート・感染・青黒コン・緑のタイタン系デッキなどなど。
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しかし結局コレダというデッキにめぐり合うことは出来ず出発が迫った月曜日、ケロヨンから電話がきます。
「まぁまぁなレシピの白青を手に入れたんだけどいまいちシックリこないからアドバイスくれ」
詳細な枚数は忘れてしまいましたが以下のようなものでした。
定業
呪文貫き
マナ漏出
剥奪
石鍛冶の神秘家
戦隊の鷹
太陽のタイタン
剣2種
刻みジェイス
ギデオン・ジュラ
転倒の磁石
審判の日
電話口でコレを聞いた僕は慌てて脳内をフル回転させます。
いままでの経験、また週末に様々なデッキを試して得た知識を。
そして以下の事を提案しました。
※カウンターはなくてもいい。マナ漏出などは入っていなくても相手は勝手に意識してプレイしてくれる。
(その代わり海と際は必要)
※でも1枚確定カウンターあると計算狂わせれるよね、相手の裏を書くなら3マナ確定カウンターより剥奪
※乱動への突入は最高のユーティリティカード
※装備品を採用するならエルズペスが欲しい
ただ強なことが結構あり、環境が不明瞭なのでリセット能力は効果的。
※ヴァラクート相手には神聖の力戦+プレインズウォーカーもしくは白昇天が簡単
(転倒の磁石でコスが止めれて審判の日がある前提)
※ヴェンセールは強い
※審判の日は4枚
※プレインズウォーカーを活かす為に単体除去を2枚ぐらい取りたい、無難なのは獣相のシャーマンと水連のコブラを対処できる未達への旅(ただしサイドボードに入れる未達は恐い解呪的な意味で)
※サイドボードでは装備品が付いたあとに対処でき、プレインズウォーカーとプレイヤーにアタッククリーチャーを割り振ったあとに計算を狂わせれる糾弾
※サイドの解呪系の呪文は枚数とりたいが手札に重なって腐ると困るので1枚は腐りづらいコーの奉納者
残りは2枚ぐらい軽いスペルで悩むが白青相手に積む事を考えて装備と海と昇天が割れ、吸血鬼のボブエンチャントを割れる存在の破棄
※サイドが1枚空いた?受けの広いカードいれときたいけど乱動への突入はサイドに積むカードでもないしな、漸増爆弾とか?
とまぁ他にも色々通った案や却下になった案などいろいろありましたが、10分ぐらいそんな感じで喋った結果あのレシピになったわけです。
カウンターを抜くとか他にもいろいろ個人的な独自理論が多数展開されていますが、10分程度の電話だけでまとまるあたり、普段からお互いに共感うける部分が多少あり考え方が似ている部分もあるのかもしれません。
正直ほんとに短かすぎて僕は不安気味だったんですが、ケロヨン本人が納得し構成に満足してくれたようなのであとは本人を信頼してまかせようと思いました。
一応自分なりの考えを提示したんですが、今になって落ち着いてレシピを見直すと改良点も結構みえてきますが、まぁその辺はまた別の機会があれば。
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さて、公式でも少し触れられていたことに僕なりの解説しときますと・・・
【カウンター無しについて】
メタゲームを考えるとき、当然ではありますがヴァラクートからはじめました。
多数の人は緑頂点を召喚の罠に変わってヴァラクートに投入してくるであろうこと。
召喚の罠と入れ替えるとカウンターに弱くなるのでスラーンやコスが勝敗を握ること。
そこで個人的にどうしても試したいことが生まれました。
それは・・・
「白青はカウンターが無くてもヴァラクートに勝てるのか?」
結論としてはキチンと意識した構成をとっており、知識と経験があればカウンターはいらない、というものでした。
なぜこんな事を思ったかといいますと、スラーンのせいです。
これによりヴァラクート対策にカウンターという考えは古いものになったのではという疑念があったからです。
また、Caw-go相手でも後手ではカウンターしたいものが打ち消せず、先手だと後手である対戦相手が2T目に石鍛冶や鷹をプレイせず土地がのびるまで待つので結局マナ漏出がそれほど強くないというのも理由でした。
そしてその結果マナ漏出は解雇、そしてヴァラクートのスラーンを止めるには無限ブロッカーか死なないブロッカーが最適であるという結論になりました。
つまりエルズペスと装備剣です。
そしてヴァラクートにはサイドからの神聖の力戦とプレインズウォーカーでハメ殺すことが一番簡単である。
そこでプレインズウォーカーコントロールのような構成を推薦しました。
これにケロヨンも同意してくれます。
エルズペスティレルはもちろん、ヴェンセールが強いのも調整時に2人で確認済みです。
ただ、いま思うとサイドにプレインズウォーカーを触れる否認・呪文貫きか、もしくは全くつまないなら殴れる生物を取るべきでした。
生物なら装備品を無力化でき、プレインズォーカーに攻撃できるエメリアの天使かなと思います、
またPTベスト8の時点でカウンターがないことがバレタのは痛かったです。
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【サイドが存在の破棄】
神への捧げ物は確かに考えました。
しかし、僕達の中では白昇天がサイドにないなんて考えられなかったんです。
普通の白青でもヴァラクート相手に昇天を張ってカウンターで蓋をする戦略は有効でした。
青黒にも当然ききます。
白青は鷹や石鍛冶で殴れるとはいえ、こちらの鷹や石鍛冶もいる以上クリーチャーは鏡うちになり、鷹は相打ち石鍛冶はにらみ合いへとなっていきます。
またTier1ではないとはいえ、吸血鬼はある程度いることが想定され、予想される構成ではメインからボブエンチャントが入っているというものでした。
もちろん他の解呪系もすべて考えました。
しかし白青同型で装備もエンチャントも触れて相手から太陽のタイタンの可能性を考えるとコレがベストであると結論をだしました。
これはいまでも変わりません。
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【石鍛冶の枚数】
これは単純明快で複数引いても強くないからです。
いくら定業やジェイスでまぜれるといってもです。
平地2枚で白絡みのフェッチを4枚はつみたくなかったです。
ただ、公式に書かれているように鷹を石鍛冶はキープ基準になるのも事実ではあるので、石鍛冶を増やすのではなく第3のキープ基準を探したいところです。
今回は時間が足りず、定業もあるので6枚でってことになりました。
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【太陽のタイタン】
これはケロヨンが提示したレシピにすでに採用されていました。
実は僕としては装備品を牽制でき、ゲームを簡単にする事がある悪斬の天使と1枚づつを提案しようと思ったのですが悪斬はジェイス・ギデオンに対して弱く、
タイタンも鷹の消耗戦をリカバリーしてくれ、また多くのプレイヤーが装備品を意識してくることがわかっていたので、割られた装備を戻せるタイタンは強いとおもい、
本人を尊重してそのままにしました、
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【転倒の磁石】
正直半信半疑でした。
でもケロヨンの話を聞いていると悪くない選択肢に思えました。
結果としてもセイカイでしたね。
いまでも積むとおもいます。
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と、まぁこんな感じの思考があったわけですが、ぶっちゃけ別の大会でコレを使えといわれてもきっと拒否するでしょう。
見なおしてみるととにかくアラが多い。
雑な構成してるなーと思います。
人にオススメはできないです。
これで勝てたケロヨンは凄いやつだと素直に感心しました。
でも今回学習した事もたくさんあるので改良後のものなら使ってもいいかもとは思いますが。
ほとんどの人がカウンターの入ったチャンネルファイアボール式の方に注目しているでしょうし、このデッキのバージョンアップレシピに需要があるかわからないので、ここで締めたいと思います。
要望があれば書くかもしれませんがきっとないでしょう、ウン。
いうても見て知って使ってもらおうって書いてるんじゃなくて、
自己満足とメモ書きの延長だからね!
せっかくケロヨンが成績残してくれたし、なんか公式でも色々書かれてたのであの白青デッキについて。
とはいえ原型を持ってきたのはケロヨン本人であり、あくまで助言を少しした立場からの視点で。
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PTパリまで1週間きった週末、ケロヨンから1通のメールがありました。
「デッキ考えるの手伝って欲しいんだけど。」
個人的には海外イベントは全く関係ない身であり、新スタンはとりあえず様子見放置でエクテンモードに入ろうと思った矢先(PTQの1週間前)であり最初は「え・・・」と思わず声が出てしまいましたが、
最近いろいろ思うこともあり(1つ前の日記参照)せっかくのプロツアー、仲間には頑張ってもらいたいという思いから2つ返事でOKしました。
まずは多忙で全くマジック出来ていないケロヨンに新環境で出てくるであろうデッキをまわしてもらい、動きを理解してもらう所からはじまりました。
金土日とゴブナイト・アーマーデッキ・装備入り白青・ヴァラクート・感染・青黒コン・緑のタイタン系デッキなどなど。
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しかし結局コレダというデッキにめぐり合うことは出来ず出発が迫った月曜日、ケロヨンから電話がきます。
「まぁまぁなレシピの白青を手に入れたんだけどいまいちシックリこないからアドバイスくれ」
詳細な枚数は忘れてしまいましたが以下のようなものでした。
定業
呪文貫き
マナ漏出
剥奪
石鍛冶の神秘家
戦隊の鷹
太陽のタイタン
剣2種
刻みジェイス
ギデオン・ジュラ
転倒の磁石
審判の日
電話口でコレを聞いた僕は慌てて脳内をフル回転させます。
いままでの経験、また週末に様々なデッキを試して得た知識を。
そして以下の事を提案しました。
※カウンターはなくてもいい。マナ漏出などは入っていなくても相手は勝手に意識してプレイしてくれる。
(その代わり海と際は必要)
※でも1枚確定カウンターあると計算狂わせれるよね、相手の裏を書くなら3マナ確定カウンターより剥奪
※乱動への突入は最高のユーティリティカード
※装備品を採用するならエルズペスが欲しい
ただ強なことが結構あり、環境が不明瞭なのでリセット能力は効果的。
※ヴァラクート相手には神聖の力戦+プレインズウォーカーもしくは白昇天が簡単
(転倒の磁石でコスが止めれて審判の日がある前提)
※ヴェンセールは強い
※審判の日は4枚
※プレインズウォーカーを活かす為に単体除去を2枚ぐらい取りたい、無難なのは獣相のシャーマンと水連のコブラを対処できる未達への旅(ただしサイドボードに入れる未達は恐い解呪的な意味で)
※サイドボードでは装備品が付いたあとに対処でき、プレインズウォーカーとプレイヤーにアタッククリーチャーを割り振ったあとに計算を狂わせれる糾弾
※サイドの解呪系の呪文は枚数とりたいが手札に重なって腐ると困るので1枚は腐りづらいコーの奉納者
残りは2枚ぐらい軽いスペルで悩むが白青相手に積む事を考えて装備と海と昇天が割れ、吸血鬼のボブエンチャントを割れる存在の破棄
※サイドが1枚空いた?受けの広いカードいれときたいけど乱動への突入はサイドに積むカードでもないしな、漸増爆弾とか?
とまぁ他にも色々通った案や却下になった案などいろいろありましたが、10分ぐらいそんな感じで喋った結果あのレシピになったわけです。
カウンターを抜くとか他にもいろいろ個人的な独自理論が多数展開されていますが、10分程度の電話だけでまとまるあたり、普段からお互いに共感うける部分が多少あり考え方が似ている部分もあるのかもしれません。
正直ほんとに短かすぎて僕は不安気味だったんですが、ケロヨン本人が納得し構成に満足してくれたようなのであとは本人を信頼してまかせようと思いました。
一応自分なりの考えを提示したんですが、今になって落ち着いてレシピを見直すと改良点も結構みえてきますが、まぁその辺はまた別の機会があれば。
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さて、公式でも少し触れられていたことに僕なりの解説しときますと・・・
【カウンター無しについて】
メタゲームを考えるとき、当然ではありますがヴァラクートからはじめました。
多数の人は緑頂点を召喚の罠に変わってヴァラクートに投入してくるであろうこと。
召喚の罠と入れ替えるとカウンターに弱くなるのでスラーンやコスが勝敗を握ること。
そこで個人的にどうしても試したいことが生まれました。
それは・・・
「白青はカウンターが無くてもヴァラクートに勝てるのか?」
結論としてはキチンと意識した構成をとっており、知識と経験があればカウンターはいらない、というものでした。
なぜこんな事を思ったかといいますと、スラーンのせいです。
これによりヴァラクート対策にカウンターという考えは古いものになったのではという疑念があったからです。
また、Caw-go相手でも後手ではカウンターしたいものが打ち消せず、先手だと後手である対戦相手が2T目に石鍛冶や鷹をプレイせず土地がのびるまで待つので結局マナ漏出がそれほど強くないというのも理由でした。
そしてその結果マナ漏出は解雇、そしてヴァラクートのスラーンを止めるには無限ブロッカーか死なないブロッカーが最適であるという結論になりました。
つまりエルズペスと装備剣です。
そしてヴァラクートにはサイドからの神聖の力戦とプレインズウォーカーでハメ殺すことが一番簡単である。
そこでプレインズウォーカーコントロールのような構成を推薦しました。
これにケロヨンも同意してくれます。
エルズペスティレルはもちろん、ヴェンセールが強いのも調整時に2人で確認済みです。
ただ、いま思うとサイドにプレインズウォーカーを触れる否認・呪文貫きか、もしくは全くつまないなら殴れる生物を取るべきでした。
生物なら装備品を無力化でき、プレインズォーカーに攻撃できるエメリアの天使かなと思います、
またPTベスト8の時点でカウンターがないことがバレタのは痛かったです。
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【サイドが存在の破棄】
神への捧げ物は確かに考えました。
しかし、僕達の中では白昇天がサイドにないなんて考えられなかったんです。
普通の白青でもヴァラクート相手に昇天を張ってカウンターで蓋をする戦略は有効でした。
青黒にも当然ききます。
白青は鷹や石鍛冶で殴れるとはいえ、こちらの鷹や石鍛冶もいる以上クリーチャーは鏡うちになり、鷹は相打ち石鍛冶はにらみ合いへとなっていきます。
またTier1ではないとはいえ、吸血鬼はある程度いることが想定され、予想される構成ではメインからボブエンチャントが入っているというものでした。
もちろん他の解呪系もすべて考えました。
しかし白青同型で装備もエンチャントも触れて相手から太陽のタイタンの可能性を考えるとコレがベストであると結論をだしました。
これはいまでも変わりません。
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【石鍛冶の枚数】
これは単純明快で複数引いても強くないからです。
いくら定業やジェイスでまぜれるといってもです。
平地2枚で白絡みのフェッチを4枚はつみたくなかったです。
ただ、公式に書かれているように鷹を石鍛冶はキープ基準になるのも事実ではあるので、石鍛冶を増やすのではなく第3のキープ基準を探したいところです。
今回は時間が足りず、定業もあるので6枚でってことになりました。
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【太陽のタイタン】
これはケロヨンが提示したレシピにすでに採用されていました。
実は僕としては装備品を牽制でき、ゲームを簡単にする事がある悪斬の天使と1枚づつを提案しようと思ったのですが悪斬はジェイス・ギデオンに対して弱く、
タイタンも鷹の消耗戦をリカバリーしてくれ、また多くのプレイヤーが装備品を意識してくることがわかっていたので、割られた装備を戻せるタイタンは強いとおもい、
本人を尊重してそのままにしました、
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【転倒の磁石】
正直半信半疑でした。
でもケロヨンの話を聞いていると悪くない選択肢に思えました。
結果としてもセイカイでしたね。
いまでも積むとおもいます。
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と、まぁこんな感じの思考があったわけですが、ぶっちゃけ別の大会でコレを使えといわれてもきっと拒否するでしょう。
見なおしてみるととにかくアラが多い。
雑な構成してるなーと思います。
人にオススメはできないです。
これで勝てたケロヨンは凄いやつだと素直に感心しました。
でも今回学習した事もたくさんあるので改良後のものなら使ってもいいかもとは思いますが。
ほとんどの人がカウンターの入ったチャンネルファイアボール式の方に注目しているでしょうし、このデッキのバージョンアップレシピに需要があるかわからないので、ここで締めたいと思います。
要望があれば書くかもしれませんがきっとないでしょう、ウン。
いうても見て知って使ってもらおうって書いてるんじゃなくて、
自己満足とメモ書きの延長だからね!
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